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新春雅楽の夕べに出演いたしました

2012.01.08
埼玉県比企郡小川町の閑静な住宅街に、小川温泉花和楽(かわら)の湯という日帰り温泉があります。わたしはご縁あって、その温泉の足湯で毎週水曜日に法話をさせていただいておりますが、その温泉の支配人から「新春にふさわしい雅楽演奏と、お坊さんの法話を利用客に聴いていただきたいと思う」というご相談を受け、1月7日(土)19時から20時の一時間にわたって、温泉内カフェバー花音(かのん)にて、埼玉県内で活動する3人の若手(?)僧侶の皆さんとご一緒に、雅楽と法話のひと時を持たせていただきました。お坊さんが雅楽?ちょっと結びつかない方もいらっしゃったようですが、家族連れやカップルで室内は満席となり、計3曲を奏楽し、雅楽の説明や質問へのお答えなどお話を含め、あっという間の1時間でした。下の動画はその一部です。是非ご覧ください。演奏は「平調 越天楽(ひょうじょう・えてんらく)」です。

当日会場で配布した資料に、わたしはこう書きました。「雅楽とは、奈良時代から平安時代にかけて宮廷で完成された日本最古の音楽のひとつで、中国の俗楽(宴会の音楽)が起源とされます。管楽器は鳳笙、篳篥、龍笛、弦楽器は箏、琵琶、打楽器は太鼓、鞨鼓、鉦鼓があり、寺院や神社の儀式などで用いられています。浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺、京都市下京区)では、江戸時代はじめから法要と儀式に雅楽を用いており、現在では声明(美しい旋律のお 経)とあわせて、雅楽演奏の技術向上が僧侶に課せられた修学のひとつになっています。雅楽では指揮者を置かず、演奏する者同士が互いの拍を感じながら息を合わせて演奏します。日常でも『互いに息を合わせる』、是非心がけたいものです」。

               

いただいた質問は、「雅楽というと神社というイメージがありましたが、 お坊さんと雅楽のつながりはどんなところから始まっているのですか?」、「お坊さんはどこで雅楽を練習しているのですか?」といったもので、ふだん接する お坊さんにはなかなか聞くことのできないものではないかと思います。そういった会話ができる場ということで、今回はとても意義があったと思います。お越し いただいた皆さんからも好評をいただいたそうで、もしチャンスがあれば、次回また出演させていただけるかも?と思っております。ご協力いただいた方は
鳳笙 成田智明(所沢市・浄土真宗本願寺派善了寺)
篳篥 榎本明覚(春日部市・浄土真宗本願寺派善巧寺)
進行 網代豊和(東松山市・浄土真宗本願寺派西照寺)
以上の方々と、わたしが龍笛で参加させていただきました。皆さん、ありがとうございました!

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