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浄土真宗をジェンダーの視点からみるつどい開催について
2022.08.31
親鸞聖人は女性に恋をして夫婦となり、実子に恵まれ、家庭のなかで念仏を称えた異色の宗教家として、また恵信尼は親鸞聖人を献身的に支えた妻として、ふたりで助け合いながら信仰生活を送った姿が、浄土真宗寺院の住職と坊守の理想として語られてまいりました。
信仰が婚姻や家族と両立しづらかった時代から、信仰を婚姻や家族と両立させなければならない時代になり、親鸞と恵信尼という理想像が求められた経緯や背景が、最新の調査と研究からわかってきました。
日本仏教の宗祖、開祖はすべて男性、親鸞聖人と恵信尼をこれまでに語った宗教者や研究者、作家も、その多くは男性です。宗教団体には教義を弘め、儀礼を勤めるだけでなく、社会福祉への貢献も求められており、浄土真宗が今後社会に何ができるのか考えるには、社会によって作られた性別、ジェンダーという視点は欠かせません。
ご講師は日本学術振興会特別研究員の大澤絢子さん。先生の話を聴き、意見交換し、互いに考えたいと思います。開催は10月と11月の二回です。詳細はお寺へ電話でお問い合わせください。 来年には京都西本願寺で親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要を迎えますので、その記念行事として開くものです。